製本マスター
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/03/16 13:05 UTC 版)
ジャンル | 経営シミュレーションゲーム パズルゲーム |
---|---|
対応機種 | Microsoft Windows (XP/95) |
開発元 | 小林幸司 |
人数 | 1人 |
メディア | ダウンロードゲーム |
発売日 | 1998年10月24日 |
最新版 | 5.11a/ 2005年4月9日 |
その他 | シェアウェア |
『製本マスター』は、Windows用の経営シミュレーションゲーム。1998年10月24日にシェアウェアとして公開されたダウンロードゲームであり、製本工場を経営するシミュレーションゲームとなっている。
プレイヤーが作業員のロボットに指示を与え、工場の機械を操作することによって製本作業は行われる。ロボットの操作方法としては、個々のロボットに直接指示を与える「マニュアル運転」と、記憶させた作業に従って行動させる「オート運転」の2種類が存在する。そしてゲーム中では1日に3回「休憩時間」があり、この間はオート運転のみでロボットを稼働させなければならない。ゲームモードとしては、「超百科事典」の製本を成功させることを目標として工場を運営する「ビジネスモード」のほかに、ステージ毎に用意された条件のクリアに挑戦する「トライアルモード」も存在する[1][2]。
制作背景と評価
本作は作者が製本所でアルバイトをしていた際に「この作業はゲームにできそうだ」と思い、そこから構想を練って制作したゲームとされる。また、『Oh!PC』1999年1月号への掲載が、バージョンアップに取り組む契機になったという。同年には「アドベンチャーの要素を盛り込んで、牧場経営シュミレーションゲーム『牧場物語』のような感じにできればと思っています」(原文ママ)とコメントしており[2]、9月13日公開のバージョン2.0からは町中において発生するイベントが導入されている[3]。
ベクターソフトニュースでは「『製本』という特殊な作業をゲーム化した発想がいい」と評価されており、「音楽がない、グラフィックのクォリティがあまり高くないというマイナスポイントはあるものの、それらを補ってあまりある発想のユニークさ、バランスのよさがある」と評されている。また、作業員のロボットに関して「アイテムを取り付けて成長させるところや、指示をしっかりと与えなければならない反面、休憩時間中は完全オートになって指示が与えられなかったりする制限のバランスが、非常にいい」と評されている[2]。
掲載誌
雑誌
- 『Oh!PC』1999年1月号、ソフトバンクパブリッシング。
- 『Cyber Globe vol.2』KKベストセラーズ、1999年6月。
- 『PC world Japan』1999年8月号、IDGコミュニケーションズ。
- 『あちゃら』2000年5月号・10月号、リクルート。
- 『PC Japan』2000年8月号、ソフトバンクパブリッシング。
- 『DOS/V magazine』2001年11月号・2002年11月号、ソフトバンクパブリッシング。
- 『テックウィン』2003年4月号、エンターブレイン。
ムック
- 『PACK for WIN 1999年後期版』メディアワークス、1999年。ISBN 978-4-8402-1248-9
- 『オンラインソフト1300』エクシードプレス、2000年。ISBN 978-4-89369-812-4
- 『ROM fan シェアウェア vol.2』毎日コミュニケーションズ、2002年。ISBN 978-4-8399-0857-7
- 『オンラインソフト厳選ゲーム大全』エンターブレイン、2003年。ISBN 978-4-7577-1654-4
脚注
- ^ 週末ゲーム 第51回:製本シミュレーション「製本マスター」 窓の杜 2000年6月1日
- ^ a b c ベクターソフトニュース - 製本マスター ベクター 1999年4月10日
- ^ 製本マスター バージョンアップ履歴 Growingup Games
外部リンク
- Growingup Games - 公式サイト。
- 製本マスターのページへのリンク