裕昌楼
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1308年建築、5階建ての裕昌楼 裕昌楼の建築構造 裕昌楼 Yuchanglou は5階建ての土楼で、福建省漳州市南靖県書洋鎮の下板村にある。1308年元代に劉家一族によって建てられた。中国でも最も古く高い土楼の1つである。裕昌楼は「東倒西歪楼」とも呼ばれるが、これは縦材の支柱構造が水平垂直でなく、左右ジグザグになっているためである。建材の測量ミスが原因で、このように造られた。しかし、見た目の脆弱さにもかかわらず、この高い土楼は700年間も自然の作用や社会的混乱に耐えてきた。裕昌楼の外側の環状土楼は直径36メートル、5階建てを誇り、各階に50部屋を有する。 地階にある25の台所は、半円部分にあり、個々のかまど近くには井戸が掘られている。こういった水の供給に便がよい土楼は、福建全体でも唯一である。 内側の環状土楼は1階建てで、2003年までは祖廟を囲んでいた。この部分は700年間無傷のままだったが、2003年以降、解体された。
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