裏町人生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/16 05:28 UTC 版)
「裏町人生」 | |
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上原敏 結城道子の楽曲 | |
リリース | 1937年 |
規格 | レコード |
ジャンル | 歌謡曲 |
時間 | 3分34秒 |
レーベル | ポリドール |
作詞者 | 島田磬也 |
作曲者 | 阿部武雄 |
裏町人生(うらまちじんせい)は上原敏、結城道子による楽曲。作詞は島田磬也、作曲は阿部武雄[1]。
概要
裏町人生の発売の2年前である1935年(昭和10年)10月にテイチクから発売された『さすらいの唄[注釈 1]』という曲があった[2][3]。ヒットしなかったこの曲を再利用し、新たに島田の書いた詩をつけて1937年(昭和12年)[注釈 2]にポリドールからリリースされたものが本曲である[1][4][5]。この歌は当時の暗い世相の中を生きる大衆の心をつかんで流行曲となった[1][6][7]が、リリース後に非国民的歌謡曲としてレコード検閲に引っ掛かったことで発売禁止となる[3][8][注釈 3]。作詞の島田は6月に出した湖底の故郷に続いて本曲が大ヒットとなったことでポリドール専属となった[1]。
上原は太平洋戦争中にニューギニアで戦死した[4]が、戦後もリバイバルソングとして親しまれている[1][2]。
カバー
その他
曲名である『裏町人生』は島田磬也が1978年(昭和53年)に出版した自伝のタイトルにも採用されている[1]。
脚注
注釈
- ^ 鶴谷真太郎が作詞し、木村肇が歌唱した。『さすらひの唄』とも。
- ^ 発売月については2月、7月、8月など資料によってまちまちである。
- ^ 島田の自伝である裏町人生では発売禁止はしばらくすると解除されたとあるが、他の文献ではそのような記述はみられない。
出典
- ^ a b c d e f 『裏町人生』1978年。doi:10.11501/12464417 。2025年7月9日閲覧。
- ^ a b 『わたしのレコード100年史 : わが音楽半世紀の足跡 随想』1978年。doi:10.11501/12434730 。2025年7月10日閲覧。
- ^ a b 『音盤歌謡史』1975年。doi:10.11501/12438512 。2025年7月10日閲覧。
- ^ a b 『秋田県本荘市・由利郡戦歿者芳名録 : 満洲事変・支那事変・ノモンハン事件・大東亜戦争』1978年。doi:10.11501/13200865 。2025年7月10日閲覧。
- ^ 『日本流行歌史 戦前編』1981年。doi:10.11501/12440741 。2025年7月10日閲覧。
- ^ 『信用保証 (82)』1991年3月。doi:10.11501/2738374 。2025年7月10日閲覧。
- ^ 『流行歌でつづる日本現代史』1966年。doi:10.11501/2510476 。2025年7月10日閲覧。
- ^ 『昭和の肖像 : 流行歌と漫画に見る』1993年。doi:10.11501/13212223 。2025年7月10日閲覧。
- ^ 『石原裕次郎…そしてその仲間』1983年。doi:10.11501/12437524 。2025年7月10日閲覧。
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