裁許絵図とは? わかりやすく解説

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裁許絵図

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/11 13:40 UTC 版)

裁許絵図(さいきょえず)とは、中世近世において水や土地の用益権や領有権を巡る争いに関して、訴訟機関の裁許を絵図と文字によって示したもの。

江戸幕府評定所では裁許の内容を絵図の形で表現し、裏側に文書の形で表現した上で担当者の署名・捺印がされた裁許裏書絵図(さいきょうらがきえず)が作成され、評定所と原告・被告の3者がそれぞれ同一のものを1枚ずつ保有した。江戸時代の用益権や領有権の争いは町村間だけではなく、そこを領知する領主に関わる問題でもあったために幕府の評定所を関与し、の境界を巡る訴訟については裁許裏書絵図に老中の加判を行った(『公事方御定書』下巻第2条)。

関連項目

参考文献

  • 石井良助「裁許絵図」(『国史大辞典 6』(吉川弘文館、1985年) ISBN 978-4-642-00506-7
  • 杉本史子「裁許絵図」(『日本歴史大事典 2』(小学館、2000年) ISBN 978-4-09-523002-3



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