裁許留とは? わかりやすく解説

さいきょ‐どめ【裁許留】

読み方:さいきょどめ

江戸幕府評定所民事裁判記録元禄15年(1702)から慶応3年(1867)にいたる判例収録原本関東大震災焼失し、現在は副本2冊が残るのみ。


裁許留

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/11/13 18:04 UTC 版)

裁許留(さいきょどめ)とは、江戸幕府評定所が出した裁許状などを選んで編集した裁判記録。

概要

出入筋(民事訴訟)の裁許及びその資料とされた裁判請証文・相談書・吟味伺書などを集めたものであるが、実際には吟味筋(刑事訴訟)の裁許も含まれている。元は元禄15年(1702年)から慶応3年(1867年)までの全45冊があったが、整理されないままに関東大震災の際に失われた。現存するのはそれ以前に写された享保5年(1720年)・同13年(1728年)・同14年(1729年)分(以上、京都大学付属図書館)及び天明元年(1781年)・同2年(1782年)分(以上、東京大学法学部研究部)の計5年分の副本があるに過ぎない。これらと『徳川禁令考』などに引用されたものなどを合わせたものが『司法資料』別冊として昭和18年(1943年)に刊行されている。

参考文献

  • 石井良助「裁許留」(『国史大辞典 6』(吉川弘文館、1985年) ISBN 978-4-642-00506-7
  • 神保文夫「裁許留」(『日本史大事典 3』(平凡社、1993年) ISBN 978-4-582-13103-1
  • 坂本忠久「裁許留」(『日本歴史大事典 2』(小学館、2000年) ISBN 978-4-09-523002-3



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