表流水の利用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/06 20:01 UTC 版)
降雨起源であるため、溶解性のイオンなどが少なく、優れた水道水源のひとつである。さらに、一時的な水質の汚濁については、水の流れによって比較的早く影響を脱しやすい。しかし、上流域に人間活動がある場合は有機化合物や栄養塩の流入などで水質が悪化することがある。日本における水源依存度は表流水が70%、地下水が25%であり、河川法が規定している水利権を得て河川やダムに設置された取水施設から取水する。また、表流水に多様な汚染物質が含まれていることがあるのに対して、地下水は比較的清浄な状態を保っている。特に、極めて浅い地下水である伏流水は河床や河川敷の下にあたる砂礫層を潜伏して流れており、上下を不透水層に挟まれた透水層が河川と交わるときに透水層内に生じる流水であることから、地中でろ過されるため、表流水と伏流水を比較した場合は伏流水の方が水質は良好である。 表流水は「ミネラルウォーター類の品質表示ガイドライン」(農林水産省、1990)において、ミネラルウォーター類の中のボトルドウォーターに分類されている。
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