衛生環境
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 09:38 UTC 版)
韓国政府と皇太子(後の大正天皇)の寄付(つまり、ほぼ日本側の税金)をもって、ようやく本格的に公衆トイレの設置と道路の清掃作業が行われるようになった。それ以前の漢陽は道路も河川も汚物に汚れるに任せていた。開国後の李氏朝鮮を複数回にわたって訪れたイザベラ・バードは、漢陽(現在のソウル)を「世界でも指折りの不衛生な都市」と評した。これは公衆衛生という概念が無く汚水の処理などが殆ど行われていなかったためである。しかし、李氏朝鮮の後に成立した大韓帝国では、日本の助力のため都市部の衛生環境の改善に一定の対策を講じており、1897年にイザベラ・バード氏が再び漢陽を訪れた際には、「不潔さで並ぶもののなかったソウルはいまや極東でいちばん清潔な都市に変わろうとしている!」と評している。同氏によれば、一連の衛生環境の改善は、マクヴィ・ブラウン氏の尽力によるものが大きいとしている。
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