虎翼公国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/03 17:02 UTC 版)
イムレ 虎翼国公。リドワーンの義兄でパールの伯父。33歳。かつては名君であったが、重臣の未亡人であるゲルトルートに懸想し、シミオンとの間に隙を生じさせる。その際、諫言を行ったリドワーンを疎んじ、彼を出奔させる契機を作る。結局、シミオンの計略にかかり、ゲルトルートを公后に冊立した直後に毒殺される。 マーリア 虎翼公国公妹。リドワーンの妻でパールの母親、イムレの妹。故人。アンジェリナを夏と例えるなら、春のように温かな女性。 シミオン 虎翼国公の重臣。主君イムレとゲルトルートをめぐる恋敵となり、イムレを謀殺する。ゲルトルートの情夫となり、僭主として公国の国政を宰領するも、不安定な立場から、公国の嫡子であるパールを執拗に欲する。かつては高潔で有能な騎士だったが、ゲルトルートを得るために大逆の罪を犯してからは屈託し、能力にも翳りがさした。 ゲルトルート 虎翼国公后。西方の異国の出身。非の打ち所の無い美人だが、絵画的で模写を思わせる無個性な女性。元々は重臣バルシュの未亡人であったが、その美貌から国公イムレと重臣シミオンを惑わせ、両者の確執の火種となり、公国を傾けさせた。
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