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藤富保男

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/18 16:15 UTC 版)

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藤富 保男(ふじとみ やすお、1928年8月15日 - 2017年9月1日)は、東京府小石川区(現・文京区)生まれの詩人

人物・来歴

詩誌『gui同人。獨逸学協会中学(現・獨協高等学校)、東京外国語大学モンゴル語学科卒。日本現代詩人会日本文藝家協会会員。

1950年北川冬彦の詩会「時間」に参加。またカミングス研究会で新国誠一と知り合い、新国と共に詩的実験を試みるグループ、芸術研究協会(ASA)を設立[1]。視覚と音律から日常の言語を再構築する独特の詩法をもち、ユーモラスな作風を得意とする。代表的な詩集に『コルクの皿』『正確な曖昧』『新聞紙とトマト』など。詩集は30冊を超えるほか、翻訳書、編著書も多数。

サッカーが得意であり、アマチュアチームの指導者や、実業団や関東大学リーグの審判を務めていた経験を持つ。

2017年9月1日に転移性骨腫瘍のため死去。89歳没[2]

著書

  • 『コルクの皿』(1953年・H氏賞候補)
  • 『8月の何か 詩集』国文社, 1954年
  • 『鍵られた部屋 藤富保男詩集』時間社, 1959年
  • 『正確な曖昧』時間社, 1961年
  • 『藤富保男詩集』現代詩文庫 思潮社(1973年)
  • 『キキとララのマザーグースのうた』松本庸子 絵. サンリオ, 1978年11月
  • 『笑門 詩集』点点洞, 1982年11月
  • 北園克衛』 (近代詩人評伝) 有精堂, 1983年6月 『評伝 北園克衛』沖積舎(2003年)
  • 『文字文字する詩 詩集』点点洞, 1983年8月
  • 『一体全体 詩集』花神社, 1985年12月
  • 『山田 詩集』花神社, 1985年12月
  • 『大 あくび 詩集』思潮社(1989年)
  • 『やぶにらみ』思潮社(1992年・日本詩人クラブ賞受賞)
  • 『サディ氏人相書付 藤富保男詩集』書肆山田(1994年・萩原朔太郎賞候補)
  • 『一発』矢立出版, 1995年7月
  • 『やさいたちのうた』 (福音館の幼児絵本) 谷口広樹 絵. 福音館書店, 1996年1月
  • 『文字の正しい迷い方』思潮社(1996年)
  • 『点 藤富保男詩集』京成社, 1996年8月
  • 『客と規約 藤富保男詩集』書肆山田(1999年・現代詩花椿賞候補)
  • 『第二の男』思潮社(2000年)
  • 『教唆三昧 詩集』あざみ書房, 2003年9月
  • 『瞬画集』沖積舎, 2004年11月
  • 『誰 詩集』思潮社, 2004年5月
  • 『藤富保男詩集全景』沖積舎, 2008年11月
  • 『詩の窓』思潮社, 2011年12月
  • 『一壺天』思潮社, 2014年10月

編纂

翻訳

  • 『カミングス詩集』 (海外の詩人双書 ユリイカ, 1958年)
  • カミングズ『95poemsからの17篇の訳詩』尖塔, 1962年)
  • 『カミングス詩集』 (現代の芸術双書 訳編. 思潮社, 1968年)
  • カミングズ『小さなわたしさん (旺文社ジュニア図書館) くわばらのぶゆき絵, 1979年7月)
  • エリック・サティ詩集』訳. 思潮社, 1989年12月
  • 『カミングズ詩集』海外詩文庫 訳編. 思潮社, 1997年6月
  • マルタ・コチ 作・絵『かいものだいすきピンキー・ブウ (ポケットワールドえほん) Gakken, 2002年

脚注

  1. ^ 新国誠一 works(2008)p.191
  2. ^ “詩人の藤富保男さん死去 「やぶにらみ」”. 朝日新聞. 朝日新聞. (2017年9月16日). http://www.asahi.com/articles/ASK9J3GVPK9JUZVL001.html 2017年9月16日閲覧。 

参考文献

関連項目

  • 矢野顕子 - 藤富保男の詩「非」に旋律を付し、「一分間」というタイトルの楽曲にした。アルバム『峠のわが家』収録。




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