藤寄駅とは? わかりやすく解説

藤寄駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/18 22:28 UTC 版)

藤寄駅
ふじよせ
Fujiyose
黒山 (2.5 km)
(2.9 km) 太郎代
所在地 新潟県豊栄市浦ノ入字用水溜
所属事業者 新潟臨海鉄道
所属路線 太郎代線
キロ程 2.5 km(黒山起点)
駅構造 地上駅
開業年月日 1970年昭和45年)10月1日
廃止年月日 2002年平成14年)10月1日
備考 貨物駅
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藤寄駅(ふじよせえき)は、かつて新潟県豊栄市(現・新潟市北区)浦ノ入字用水溜にあった新潟臨海鉄道太郎代線の貨物駅廃駅)である。

新潟臨海鉄道の中枢駅として機能していたが、2002年平成14年)10月1日に廃止された。ただし新潟臨海鉄道の路線免許廃止後も、鉄道施設自体は黒山駅分岐新潟東港専用線(通称:新潟東港鉄道)として運行されており、現在も専用線の駅として使用されている。

歴史

駅構造

地上駅。廃止時は2階建ての駅舎機関区、貨物ホームがあるのみで、貨物の発着はなくなっていた。貨物ホームには海上コンテナ荷役用のトップリフターが1台配備されていたが、有効活用されていなかった。その他、機関区は第一建設工業の保線車両を整備・保管している。

1998年(平成10年)10月、駅から4 kmほど北方の北蒲原郡聖籠町東港5丁目に新潟鐵工所新潟構機工場が開設された[1]。同工場で製造された鉄道車両は工場から陸送で駅に持ち込まれた後、藤寄駅から甲種輸送列車として発送されることとなり、その第1号となる列車が1999年(平成11年)3月24日に出発した。新潟鐵工所は鉄道車両を新潟市内の大山工場で製造し、隣接するJR東新潟港駅から発送していたが、工場の移転に伴い藤寄駅からの発送に変わった[2]。新潟鐵工所新潟機構工場は2003年(平成15年)以降新潟トランシス新潟事業所となっているが、新潟臨海鉄道の廃止後も旧藤寄駅から新造した車両を発送する体制を継承している。なお旧機関区については第一建設工業が借用し、モーターカー等の保守用車を整備している。

駅周辺

駅周辺は旧・豊栄市と北蒲原郡聖籠町の境界線に相当し、駅構内の大部分は聖籠町にあった。なお、駅名の「藤寄」は聖籠町側の地名である。

駅の西側を線路に沿って新潟県道556号新潟東港線が通り、駅の北側を東西に国道7号新新バイパス)が通っている。

隣の駅

新潟臨海鉄道
太郎代線
黒山駅 - 藤寄駅 - 太郎代駅
黒山駅分岐新潟東港専用線
太郎代線
黒山駅 - 藤寄駅 - 西ふ頭駅

脚注

[脚注の使い方]
  1. ^ 新潟鐵工所ガスタービン工場(現IHI原動機新潟ガスタービン工場)と同じ敷地に建設されている。
  2. ^ 「POST 新潟臨海鉄道で初の甲種輸送、JR東海向けキハ11形300番台」『鉄道ファン』通巻459号(1999年7月号)、交友社、1999年、p156

関連項目

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