蓮華寺 (茨木市)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2011/02/24 09:38 UTC 版)
蓮花寺 | |
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所在地 | 大阪府茨木市天王2-12-25 |
山号 | 瑞光山 |
宗派 | 高野山真言宗 |
本尊 | 薬師如来 |
創建年 | 天平元年(729年) |
開基 | 行基菩薩 |
中興 | 祐照 |
正式名 | 瑞光山 正東院 蓮花寺 |
札所等 | 摂津国88カ所46番札所 |
文化財 | 木造十一面観音立像 木造地蔵菩薩立像 |
目次 |
歴史
縁起によると奈良時代の天平元年(729年)正月、行基がこの地の池に毎夜霊光を発するのを見て、霊地であることを知り伽藍を作ったという。 応仁年間(1467~69年)の兵火で堂宇ことごとく焼失。寛永年間(1624~43年)に憎祐照が再建をはかり、弟子の快慶が享保5年(1720年)に完成する。 「安永6年(1777年) 瑞光山正東院奥之坊」の銘のある鐘には寺宝に小野篁筆大般若経と図師尊有筆の涅槃像があると記されているが、今は共にない[1]。
この鐘は太平洋戦争時の金属供出で戻らず、昭和55年(1980年)に梵鐘寄進に伴い、鐘楼門を新築。本堂は平成元年(1989年)新築。 本尊薬師如来は秘仏[2]。
流出した尊有筆の「涅槃図」は現在、長寿院(東京都台東区)が所蔵し、台東区指定有形文化財に登録されている。 延宝4(1676)年の修理時の墨書銘に、この涅槃図が元弘元年(1331年)助法橋尊有の筆になること、天文5年(1536年)に三宅国村等の勧進により修理が施されたことが記されており、三宅氏が蓮花寺を庇護していたことを物語っている[3]。 また、十一面観音は中山寺の本尊像と類似しており、大門寺一切経の奥書にも蓮花寺と中山寺の名か見られ、当時の北摂における寺院ネットワークの存在をうかがわせる[4]。
文化財
- 木造十一面観音立像(平安~鎌倉時代) 大阪府有形文化財(彫刻) (昭和58年6月1日指定)
- 木造地蔵菩薩立像(平安時代) 大阪府有形文化財(彫刻) (昭和58年6月1日指定)
- 木造大日如来坐像(平安時代)
- 木造毘沙門天立像(鎌倉~南北朝時代)
行事
星まつり(2月11日) 花まつり(4月8日) 施餓鬼法要(8月24日)
出典
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