茹で芋と夫婦喧嘩
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/20 04:18 UTC 版)
繁次郎が隣家をたずねたところ、おかみさんが囲炉裏の鍋で馬鈴薯を茹でていた。彼の意地汚さに困っているおかみさんは、食わすものかと鍋の蓋を閉める。繁次郎は炉辺に座り、興奮した口調で話し始めた。「ああ、ドッテンした(びっくりした)の何の。そこの角の家でとんでもねぇ夫婦喧嘩やっててよ、あんな立ち回りは見た事も聞いたこともねぇ。」面白い噂話を聞きつけたおかみさんは、思わず話に連れ込まれる。「まず、亭主ぁ天秤棒さ持ってカカァさ踊りかかったべ。したらカカァも負けるもんか、こうして鍋の蓋とって受け・・・」。おかみは、思わず自分でも鍋の蓋を開けてしまう。「あんれ、芋でねぇか。ご馳走になるでや」こうして、繁次郎は大鍋の芋をすべて食い尽くしてしまった。
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