自衛隊(じえいたいほっそく)
日本は対外戦争を行わないという「平和主義」の国だ。またこれに基づき、日本は戦力を持たない。平和主義は、憲法の三大原則のひとつでもある。
ただし、戦争には侵略戦争と自衛戦争の2種類がある、と考えられている。このことから、憲法では侵略戦争は放棄しているが、自衛戦争は放棄していない、という考えがある。
日本には「交戦権はないが、自衛権はある」と考えるのが一般的だ。自衛とは、日本が外国から侵略された場合、領土や国民を守る、ということだ。日本が外国を攻めることはしないが、攻められた場合には応戦するというのが、政府の現在の考えだ。
憲法を変えて、自衛隊を軍隊として明記しようという勢力もある。これを、改憲論と言う。この人たちのことを「タカ派」ということもある。猛禽類のタカに由来する。対し、自衛隊はこのままで憲法を変えない、という勢力もある。こちらは護憲論で「ハト派」だ。平和の象徴であるハトに由来する。
(2000.11.08掲載)
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