自治警の体質問題と終焉
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/12 10:57 UTC 版)
自治体警察は大都市を除けば財政力に乏しく、さらに当時の社会情勢として犯罪発生率の上昇や騒擾のような政治闘争の激化があり、自治体警察の治安維持能力の限界を露呈することにもなった。また、一部では先述の理由などから警察と暴力団が癒着し、治安の維持が難しくなる地域も発生。中には警察長や警察署長が癒着の先頭に立った事例もあった。これら諸問題の是正のために1954年には旧警察法にかわって現在の警察法が施行され、今日まで続く警察庁と都道府県警察の体制へと移行する。これにより自治体警察制度とともに警察長も廃止された。ただ、一部の地域では短期間ながら新警察法施行後も旧警察法下の「不良」警察長や警察署長が都道府県警察内に残り問題になったが、それらは次第に淘汰されていった。
※この「自治警の体質問題と終焉」の解説は、「警察長」の解説の一部です。
「自治警の体質問題と終焉」を含む「警察長」の記事については、「警察長」の概要を参照ください。
- 自治警の体質問題と終焉のページへのリンク