脂肪注入法の注意点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/15 15:19 UTC 版)
脂肪注入法でしばしば聞かれる問題点としては、時間とともにバストがしぼんでしまった、しこりができたといったものが多く聞かれる。これらはいずれも脂肪がしっかり定着しなかった(注入した脂肪が生き残らなかった)ことが原因と考えられる。 脂肪を定着させる(生き残らせる)には次の3つのポイントを押さえる必要がある。 ①脂肪は0.2mL(約直径2mm)未満の小さな粒で注入すること(塊で注入しない)。 この考え方のベースは米国のシドニー・コールマンが提唱した「コールマンテクニック」がある。この正しさは、日本の脂肪移植研究の第一人者である吉村浩太郎(自治医大)らの報告でも追認されている。 ②脂肪幹細胞を多く含む脂肪を用意すること 脂肪幹細胞は、脂肪細胞や血管に分化する能力がある。したがって、脂肪幹細胞を多く含む脂肪を注入するということは、脂肪が生き残るために必要な酸素や栄養がふんだんに供給されることにつながる。実際、脂肪に幹細胞を加えたことで、定着量が5倍に達したという報告もある。 ③バストの許容量以上に脂肪を入れすぎないこと 脂肪を注入できるスペースには限度があって、注入する脂肪量が一定量を超えると、定着率は急激に落ちる。このことは学術的にも証明されている。
※この「脂肪注入法の注意点」の解説は、「豊胸手術」の解説の一部です。
「脂肪注入法の注意点」を含む「豊胸手術」の記事については、「豊胸手術」の概要を参照ください。
- 脂肪注入法の注意点のページへのリンク