胚中心非依存性のメモリーB細胞
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/05 01:27 UTC 版)
「メモリーB細胞」の記事における「胚中心非依存性のメモリーB細胞」の解説
この細胞の亜集団は、胚中心に入る前に、活性化されたB細胞からメモリーB細胞に分化する。B細胞濾胞内でTFHとの相互作用が高いレベルにあるB細胞は、胚中心に入る傾向が高くなる。胚中心から独立してメモリーB細胞に発達するB細胞は、T細胞からのCD40およびサイトカインシグナル伝達を受ける可能性が高い。クラススイッチは、胚中心との相互作用の前に起こる可能性があるが、体細胞突然変異は、胚中心との相互作用の後にしか起こらない。体細胞突然変異の欠如は有益であると仮定されている。親和性成熟のレベルが低いということは、これらのメモリーB細胞が特定の抗原にあまり特化しておらず、より広い範囲の抗原を認識できる可能性があることを意味している。 T細胞非依存性メモリーB細胞 T細胞非依存性メモリーB細胞は、B1細胞と呼ばれる亜集合である。これらの細胞は、一般に腹膜腔内に存在する。抗原に再導入されると、これらのB1細胞の一部は、T細胞と相互作用することなくメモリーB細胞に分化する。これらのB細胞は、感染症の治癒を助けるIgM抗体を産生する。 T-betメモリーB細胞 T-bet B細胞は、転写因子T-betを発現していることがわかっている亜集合である。T-betはクラススイッチと関連している。T-bet B細胞は、細胞内細菌やウイルス感染に対する免疫応答において重要であると考えられている。
※この「胚中心非依存性のメモリーB細胞」の解説は、「メモリーB細胞」の解説の一部です。
「胚中心非依存性のメモリーB細胞」を含む「メモリーB細胞」の記事については、「メモリーB細胞」の概要を参照ください。
- 胚中心非依存性のメモリーB細胞のページへのリンク