羊背石を生みだす研磨侵食について
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2015/10/13 14:09 UTC 版)
「羊背岩」の記事における「羊背石を生みだす研磨侵食について」の解説
研磨侵食は、氷河氷が基盤の岩石を研ぎ磨き、また削り取っていく作用のことである。粗い岩石の砕屑物や、砂やすり潰された細かい岩石が混じった氷河氷は、突き出ている岩を削って滑らかにし、氷河の底を研磨していく。氷河流をせき止める障害物のところでは、圧力が増すために、この研磨作用の効果が大きく出る。この作用は別名「磨食」とも言われる。研磨作用は、氷河の侵食作用(移動を繰り返す氷河氷の地形形成や変形作用)の一種であり、他には裂きちぎり侵食、掘削侵食がある。 上記の通り、羊背岩地形は氷河氷の侵食によって形成されるが、古い楯状地における羊背岩地形は、氷河が研磨侵食をしていった結果ではなく、内陸氷河が第三紀の風化層を押しのけて、基底羊背岩を露出させ、これらになお少しだけ作用して羊背岩を作ったという見解がある。
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