置き場所との関係
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/13 22:22 UTC 版)
「先天盲からの回復」の記事における「置き場所との関係」の解説
現実問題として先天盲開眼者は日常生活で必要な事物の識別にあたってどうするかというと、知覚だけではなく知力を使って実際的に対応している。鳥居は「実験室場面を離れると(*事物の特定の)状況は一変する」として被験者の言葉を紹介している。 「ものはそれがどこに在るかによって判断できる. テーブルの上に『クツ』などが置かれていたら, 私には分からない」(実験協力者TM) 「(駅で水呑み場を探すとき)プラットホームに在るものは(ベンチ, 柱, ゴミ箱, 水呑み場などに)限られている」(〃) 「道にあって, 赤くて四角いものだと, ポストだと分かる」(実験協力者KT) 日常生活では「赤くて」「四角い」と複数属性の組み合わせだけであっても、状況・場面を考え合わせることで事物の識別の「見当」をつけて低視力の開眼者たちは障害に対応し個別の解決を図っているのである。
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