罪悪感と向社会的行動
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/28 23:12 UTC 版)
自我消耗は罪悪感と向社会的行動(英語版)に結びつけられている。罪悪感は不快なものだが、適応的な人間関係を促進するのに不可欠である。罪悪感をもつことは人が過去にしたことと振舞いを振り返る能力に依存する。自我消耗はそのような反省を行う能力を妨げ、よって罪悪感をもつのを難しくすると示されている。罪悪感は典型的に向社会的行動を導くため、自我消耗は罪悪感を持つ良心から生じる善行を減らす。Xuと同僚が行った研究で、参加者は動物屠殺に関する映画を見ながら、感情を抑制するように要求され、消耗状態になった。参加者はそれから自分がミスをすると相手プレイヤーが騒々しい不快なノイズにさらされるゲームをプレイして罪悪感をもたされた。この実験の最後に、参加者は次の参加者のためにお金を残し、また事前寄付をするか選択する機会を与えられた。これらは向社会的行動のものさしである。この研究の結果は自我消耗を経験した人々は消耗してない人々に比べ、罪悪感が弱く寄付額も少ないことを示した。これは自我消耗は人の罪悪感をもつ能力を減らすことで向社会的行動に間接的効果を与えることを示している。
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