統合司令官ポスト新設による統合幕僚長の職務変更の検討
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 09:34 UTC 版)
「統合幕僚長」の記事における「統合司令官ポスト新設による統合幕僚長の職務変更の検討」の解説
近年、統合幕僚長は、アメリカで言うと文民の最高司令官である大統領と国防長官の最高軍事補佐機関であるスタッフとしての統合参謀本部議長の職務と、最高司令官の命令を武官として最高の立場で指揮するラインとしての統合軍司令官の機能を併存させているため、大規模災害や有事の際に、内閣総理大臣や防衛大臣への補佐と各部隊への指揮という2つの任務に忙殺され対応できない可能性も指摘されている。そこで統合幕僚監部から隷下の運用部を切り離すなどして、新たに統合幕僚監部とは別の常設の「統合司令部」を創設して「統合司令官」のポストを新設して部隊運用に専念させ、統合幕僚長を大臣補佐に専念させる構想がもちあがっている。 2022年6月6日、中国の積極的な海洋進出により台湾有事の可能性が高まってきている事、宇宙・サイバー・電磁波などの安全保障の新領域へ対応するために、新たに統合司令部を創設して新設するポストの統合司令官を部隊運用に専念させることへの本格的な検討に入ったと報じられた。
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