組換え酵素Cre
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/06/22 03:11 UTC 版)
「Cre-loxP部位特異的組換え」の記事における「組換え酵素Cre」の解説
Creタンパク質は部位特異的組換え酵素であり、DNA分子の特定の配列(loxP)同士の間で組換えを起こす。343残基からなり分子量はおよそ38 kDaである。チロシンリコンビナーゼファミリーに属しており、アミノ末端側の一部分を除けばラムダファージのインテグラーゼと良く似た構造をしている。creはcauses recombinationの意。なお、タンパク質名がCreであり、遺伝子名はcreである。 反応機構はおよそ次のとおりである。まずCreの単量体2つがloxP配列両端の13 bpの配列をそれぞれ認識し、それが2組集合することで反応の場が形成される。Creの324番目のチロシンがloxPの切断部位を攻撃して鎖交換を触媒し、ホリデイ・ジャンクションの異性化を経て、再び同様の鎖交換が行われる。
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