細菌像
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 15:09 UTC 版)
1996年に大阪府堺市で食中毒事例を発生させたO157の全遺伝子配列(ゲノム)は、宮崎大学の研究グループにより決定された。この解析結果によれば、非病原株(K-12)のゲノムサイズ 4.6 Mb に対し O157のゲノムサイズは 5.5 Mb である。しかし、4.1 Mb の領域の配列は同一で塩基レベルでは 98.3% の同一性を示している。O157に特異的に存在しているコード領域は、大腸菌自身から無規則に生じたものでは無く、菌外からもたらされた外来性DNAで、バクテリオファージと呼ばれる菌に感染するウイルスにより獲得したものである。
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