純LISPとは? わかりやすく解説

純LISP

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/16 02:35 UTC 版)

LISP(じゅんりすぷ、: pure LISP)とは、コンピュータ・プログラミング言語 LISP のうち、ごく基本的な要素だけからなる方言の一種。1960年のジョン・マッカーシーの論文「Recursive Functions of Symbolic Expressions and Their Computation by Machine, Part I」で示された[1]。基本的な関数とプリミティブのみしかないが、その言語のインタプリタをその言語で記述できるという性質を持っている。なお、論文とほぼ同時期に発表された、最初の LISP の実装である LISP I は約90個の組み込み関数があり、純LISPではない。


  1. ^ なお、論文における記述をはじめとして、初期のLispの実装は動的スコープで、(実は、世間でしばしば言われる評判とは異なって)理論的なそういった綺麗ではない点もあるにはある(理論的には静的(レキシカル)スコープのほうが整合性がある)。これは後に、実は、望んでいたものはレキシカルスコープだったのだが、得られたものは動的スコープだったのだ( In modern terminology, lexical scoping was wanted, and dynamic scoping was obtained. http://www-formal.stanford.edu/jmc/history/lisp/node4.html より)、と自ら述べている。
  2. ^ : special form
  3. ^ ep.yimg.com/ty/cdn/paulgraham/jmc.lisplambdadefun により暗黙のうちに使われている)
  4. ^ http://www-formal.stanford.edu/jmc/history/lisp/node3.html より「S.R. Russell noticed that eval could serve as an interpreter for LISP, promptly hand coded it, and we now had a programming language with an interpreter.」
  5. ^ 『初めての人のためのLISP [増補改訂版]』p. 55


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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/09 09:58 UTC 版)

LISP」の記事における「純LISP」の解説

詳細は「純LISP」を参照 1980年代LISPサブセット純粋関数型である純LISPと、その処理系であるLispkit Lispが、関数型プログラミングテストベッド用に、SECDマシン上で開発された。その仕様としては、遅延評価評価戦略に採り、レキシカルスコープ採用している。以下の5つ関数と特殊形式、他にシンボルnilとt、などがあれば自分自身解釈実行できるeval実装できる。このことはある意味万能チューリングマシン同様のことであると言える関数car cdr cons eq atom 特殊形式cond quote define(label)

※この「純LISP」の解説は、「LISP」の解説の一部です。
「純LISP」を含む「LISP」の記事については、「LISP」の概要を参照ください。

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