糖類の発見
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/12 08:49 UTC 版)
「IRAS 16293-2422」の記事における「糖類の発見」の解説
2012年、デンマーク、ニールス・ボーア研究所のジェス・ジョーゲンセン氏らの研究チームが、アルマ望遠鏡を用いた観測を行い、天王星軌道に相当する距離において、糖類の1つであるグリコールアルデヒドを発見した。グリコールアルデヒドは、これまでに銀河中心部のいて座B2分子雲と、大質量星が生成されているG31.41+0.31領域にて発見されているが、惑星ができつつあると考えられている原始星において発見されるのは初めてのことである。グリコールアルデヒドはRNAの構成要素の1つであるため、生命の材料として注目されている。また、今回の観測ではグリコールアルデヒドが恒星の1つに落下する様子を捉えているため、もし惑星があれば、グリコールアルデヒドが惑星の表面上に降り積もる可能性もある。 IRAS 16293-2422は、これまでの観測でエチレングリコールやギ酸メチル、エタノールなども発見されている。
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