築かれた状況
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/01/26 16:37 UTC 版)
1609年(慶長14年)、木曽川の洪水を防ぐ目的と軍事上の目的をかねて、尾張国に御囲堤が築かれる。尾張国の御囲堤に対し、美濃国は3尺(約1m)低い堤防しか築いてはならないという不文律により、美濃国は江戸時代を通じて洪水に悩まされる。 1650年(慶安3年)、美濃郡代岡田善政(岡田将監善政)が木曽川の堤防工事のため、交通の便の良い羽栗郡傘町(現羽島郡笠松町)に仮陣屋を置く。 その数年後、木曽川の洪水により美濃国側の堤防が決壊する。岡田将監が復旧現場を訪れると、頑丈な堤防が決壊し、弱い堤防が決壊していないことに気付く。弱い堤防の近くには、川原が小高くなり、あたかも猿の尾のように川に飛び出ている箇所があることから、「あの猿の尾のように小高い堤防を築くように」と指示を出す。これが猿尾堤の始まりという。
※この「築かれた状況」の解説は、「猿尾堤」の解説の一部です。
「築かれた状況」を含む「猿尾堤」の記事については、「猿尾堤」の概要を参照ください。
- 築かれた状況のページへのリンク