算術級数の素数定理
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 22:49 UTC 版)
- K. Prachar, Primzahlverteilung, Springer-Verlag, 1955, 1978.
- H. Iwaniec and E. Kowalski, Analytic Number Theory, American Mathematical Society, 2004.
算術級数の素数定理
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公差が a である等差数列は初項を 1 から a − 1 {\displaystyle a-1} の間に取るときその初項が a と互いに素であるものが φ ( a ) {\displaystyle \varphi (a)} 通りある。ここで φ ( a ) {\displaystyle \varphi (a)} はオイラーのφ関数である。これら φ ( a ) {\displaystyle \varphi (a)} 個の等差数列に素数はそれぞれほぼ均等に分布している。素数定理の拡張として、次のように書ける。 初項 b と公差 a が互いに素である等差数列に含まれる素数で、x 以下のものの数を π a , b ( x ) {\displaystyle \pi _{a,b}(x)} で表すとき、 π a , b ( x ) ∼ 1 φ ( a ) L i ( x ) {\displaystyle \pi _{a,b}(x)\sim {\frac {1}{\varphi (a)}}\mathrm {Li} (x)} ディリクレが算術級数定理を証明した当時、素数定理もまだ証明されていなかったためこの形は予想に過ぎなかったが、後に素数定理と同様にシャルル=ジャン・ド・ラ・ヴァレー・プーサン(フランス語版)によって証明された。この定理を算術級数の素数定理と呼ぶ。
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