第9師団と第9師管
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/08 23:06 UTC 版)
師団制の師管は、日中戦争がはじまる1937年まで、同じ番号の師団と密接に結びついていた。第9師団の兵士は第9師管に戸籍を持つ男子から徴集された。また、第9師管から徴兵された兵士は第9師団に入るのが原則であったが、様々に例外がある。まず、独自の師管を持たない近衛師団には、全国の師管から兵士を選抜して送られた。1915年に朝鮮に置かれた師団にも、全国の師管に兵士が割り当てられた。戦時には第9師団の損害を埋めるための補充兵を送り出したが、大きな戦争では新しい部隊を臨時編成したので、そうした新部隊に入る兵士が多くなった。 師管はまた、師団が地域防衛・治安維持に責任を負う範囲である。第9師管が置かれた1896年には、大軍が来襲して日本を征服するような事態は考えにくくなっており、国内の反乱の可能性もなくなっていた。
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