第9巻と第10巻
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 17:13 UTC 版)
第9巻と第10巻は後述する3つの写本群のうち、1つの写本群(オメガ写本群)にしか収録されていない上、どちらも他の巻の寄せ集めに過ぎない。第9巻は第6巻全体に第7巻1行目と第8巻の218行目から428行目を繋ぎ合わせたものである。これを「ごちゃ混ぜの極致」(a masterpiece of confusion) と呼ぶ者さえいる。第10巻に至っては第4巻と全く同じでしかない。 こうした事情のため、14巻までの校訂版や翻訳書などでも、この2巻分は省略されるのが普通である。概説の類では第9巻、第10巻に全く触れず、12巻分のみが伝存しているとする例もしばしば見られる。
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