第7巻の欠落
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「ミシェル・ノストラダムス師の予言集 (1568年)」の記事における「第7巻の欠落」の解説
1557年9月6日版では、百詩篇第7巻は42番で終わっていた。1568年版では、上で見たように残りの43番から100番が補完されないまま、第二部が追加されている。このことは現在でも大きな論点の一つになっている。 ミシェル・ショマラやパリ第12大学助教授のブリューノ・プテ=ジラールは、別人がノストラダムスの死後に第二部を付け足したために、この様な不整合が起こってしまったと考えている。第二部を本物と考えるピエール・ブランダムールも、この不整合については理由未詳としていた。他方で、ピーター・ラメジャラーのように、出版業者の都合で生じたものにすぎないとする者もいる。 ともあれ、この58篇の欠落は、後世に偽作の余地を与えることになった。17世紀には、7巻の43番、44番と称するものが複数現れた。トロワで出現した43番、リヨンで出現した43番、44番、フロンドの乱の最中に現れたとされる42番、43番(後述)などである。 また、17世紀に現れた六行詩集が全58篇なのも、7巻の欠落を意識したものと見なされている。
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