第3章 秋乃
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/22 23:48 UTC 版)
秋乃は、御所の近くにある美術館で働いており、また風見が出している店を時々手伝っている。秋乃は、高校生のとき、千鶴に呼ばれて音楽棟のピアノ室で会い、千鶴に抱かれる。しばらくの後、千鶴に誘われてホテルへ行き、秋乃は、ある怖ろしい体験をする……。 そして、30歳を過ぎた頃、秋乃は、千鶴と再会し、一緒に南座へ歌舞伎を鑑賞しに行く。2度目の歌舞伎鑑賞が終わって、祇園のバーでお酒を飲んでいると、千鶴は、秋乃が独身でいるのは、千鶴のせいなのではないか、と思っていると話す。そして、歌舞伎役者の克己という男が姿を現す。それから、秋乃は克己をテレビで見かける度に、心をざわめかせるようになる。秋乃は、母が父以外の男に恋をしていたことが、父の出奔に関係しているのではないか、と考える。 ある日、秋乃が、千鶴と克己の3人でバーに入ったとき、途中で千鶴が席を立つ。その帰りのタクシーの中で、秋乃は克己のキスを受ける。秋乃は酔いを覚まそうと、夜の下鴨神社に入る。数日後、秋乃は風見から、千鶴が売春のあっせんを行っていることや、克己が借金まみれであるらしいことをきかされ、「千鶴とは関わるべきではない」と言われる。秋乃は、母と寝ていたのは風見なのではないか、と考える。
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