第3楽章「踊り」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/14 16:18 UTC 版)
「野人 (交響組曲)」の記事における「第3楽章「踊り」」の解説
祭りは終り、村人達は力強く踊り始める。 ティンパニのフォルティッシモの連打で始まる、終楽章に相応しいリズミカルかつ豪快なアレグロ楽章(Allegro ben marcato)。ほぼ1つの主題だけでできているが、それを発展させるというより、主にリズムや管弦楽法を次々に変化させ楽章を作り上げていく、という手法をとっている。最後は作曲家の言葉を借りれば「よく研いだ日本刀を振り下ろしバッサリ斬るように」結ばれる。戦時中は時局的な表題として「戦ひの舞」と改題されていた。 特に弦楽器やハープを演奏者に手で直接叩かせたり、ティンパニの胴を木の撥で叩かせるなどの特殊奏法も取り入れている。これらは伊福部昭の『土俗的三連画』に同様のやり方が見られる。音楽評論家の富樫康によると、渡邊浦人は『土俗的三連画』の総譜を常に携帯しながら熱心に研究していたという(ちなみに渡邊は小学校時代からの富樫の音楽教師である)。
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