第3楽章「メフィストフェレス」(Mephistopheles)
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「ファウスト交響曲」の記事における「第3楽章「メフィストフェレス」(Mephistopheles)」の解説
第1楽章より複雑であるが、ソナタ形式に則っている。全てを否定し、人間性を否み、戯画化し、卑しめ、破滅させるメフィストフェレスは、ファウストのネガティヴな姿を投影したもの。この楽章では、新しい要素がほとんど登場せず、ファウストの主題がパロディ化した不気味でグロテスクな雰囲気によって、メフィストフェレスの相貌を凝縮している。この主題のパロディ化は、ベルリオーズの『幻想交響曲』の第5楽章における固定楽想(イデー・フィクス)の扱いに通じるところがある。
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