第3幕 カルタゴの女王ディドの宮殿
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/27 08:57 UTC 版)
「トロイアの人々」の記事における「第3幕 カルタゴの女王ディドの宮殿」の解説
カルタゴは夫を失った美しい女王ディドが国を治めていた。国は繁栄し、国民は心から女王ディドを慕っていた。国民はカルタゴ建設7周年を祝って「女王ディドよ、永遠なれ」と壮麗な大合唱で讃えている。ディドは「愛しきテュロスの民よ」でカルタゴの過去を語る。国人は王を殺した野蛮なヌミディア人を打ち砕こうと誓う。ディドは大工、水夫、農民達を称賛し、式典は華やかに終わる。妹のアンナはディドに新しい夫を迎えることを勧めるが、ディドは承服しない。そんな折、エネ率いるトロイア人の船団が長らく海上をさまよった後、カルタゴに漂着する。エネの息子アスカーニュを先頭にディドへの謁見を申込み、自分たちの素性と漂着した事情を説明する。ディドは「あの高名なヘクトルの友を知らぬ者があろうか」と感激し、トロイア人を歓待することを伝える。そこにカルタゴの大臣ナルバルが現れ、隣国ヌミディアの侵略が始まったという緊急事態を伝えに来る。エネは水夫の服を脱ぎ捨て、自分がエネであることを明かし、トロイア軍に加勢させて欲しいと協力を申し出る。ディドはこれを喜んで受け入れる。エネは息子アスカーニュをディドに預け、戦場に向かう。
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