第2トンネル計画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/07 02:15 UTC 版)
「ゴッタルド道路トンネル」の記事における「第2トンネル計画」の解説
2016年2月の国民投票において、条件付きで第2トンネル建設を認める2014年連邦法改正案が承認され、2027年の開通が予定されている。第2トンネル建設計画は古くから浮上したものの、政治的な背景もあいまって遅々として進まなかった。道路トンネルの建設を阻止しようとした「アルプスを通過交通から守る」アルプス運動は、当初はスイスの連邦参事会により否決されたが、1994年2月に52%の賛成で国民投票を通過した。これに対しトンネル建設派のアヴァンティ運動は2004年2月に国民投票を行ったが、62.8%の反対で否決された。2014年9月26日、前述のように連邦議会にて連邦法改正案が通過。この改正案は、自然保護を目的に交通量増加を認めていないスイス連邦憲法第84条の遵守を前提に、老朽化した現行トンネルを全面閉鎖した上での改修工事を目的として新トンネル建設を可能とするものである。従って、新トンネルは現行と同じく片側1車線の対面通行とされている。さらに、現行トンネル更新完了後は、新旧共に1車線に半減し、許容通行量は現状のまま維持される計画である。今後この計画を変更する場合、国民投票による憲法第84条の改正が必要となる。
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