第八書簡とは? わかりやすく解説

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第八書簡

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/02 05:20 UTC 版)

書簡集 (プラトン) > 第八書簡

第八書簡』(だいはちしょかん、: Ἐπιστολή η': Epistula VIII: Epistle VIII, Eighth Epistle, Eighth Letter)は、プラトンの『書簡集』中の書簡の1つで、『第七書簡』を補足する内容となっている。

概要

紀元前352年、プラトンが75歳頃、シケリアシュラクサイディオン死亡後のディオン一派に対して、『第七書簡』を送った直後に、その内容を補足するものとして追送された書簡と考えられる[1]

主な内容は、シュラクサイの僭主派と民主派(ディオン一派含む)の関係を和解させつつ、ディオンも望んだ善き国制としての「立憲王制」(法律によって統治された王制)へと移行させていくための具体的手順であり、ディオニュシオス1世[2]とヒッパリノス1世[3]のかつてのカルタゴとの戦争における護国的貢献を強調した上で、その子息・末裔であるディオニュシオス2世、ヒッパリノス2世[4]、ディオンの息子であるヒッパリノスの3名を王として迎え、法律を制定した上で共同統治させる提案をしている。

ディオニュシオス家とヒッパリノス家の複雑な関係。ディオニュシオス2世は異母妹と、ディオンはその妹で自身の姪と、それぞれ結婚している。

内容

訳書

脚注

  1. ^ 『プラトン全集14』岩波書店p241
  2. ^ ディオニュシオス2世及びヒッパリノス2世の父親で先代僭主。
  3. ^ ディオニュシオス1世の義父であり、その長老役を務めた人物。ディオンの父親でもある。
  4. ^ ディオニュシオス2世の異母弟。ディオン派に加勢。

関連項目




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