第一回世界気候会議
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First World Climate Conference(FWCC)。1979年2月12日から2月23日にかけて、WMOの支援を受けて、ジュネーヴで開催された。気候変動に関する初めての大規模国際会議だった。本質的には、科学的な会議であり、幅広い学問分野の科学者らが会議に出席した。主要な本会議に加えて4つのワーキンググループが設けられ、気候データ、気候に関する論題の確認、統合された影響の調査、および気候の変異性や変動に関する研究の調査が行われた。この会議の開催当時、地球温暖化説と地球寒冷化説の学術的評価が検討されたものの、評価の根拠となる裏づけの不足から見送られ、気候変動研究の推進を提言するに至った。これを受けて、同年5月にWMO総会で世界気候計画(WCP)が採択されたほか、WCPのサブプログラムとなる世界気候研究計画(WCRP)を設立する運びとなった。また、この会議により、1988年にはWMOと国際連合環境計画(UNEP)の共同で気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が創設されることとなった。
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