符籙派道教
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/03 15:00 UTC 版)
神への祈願や鬼の排除、治病息災は道教創立以来の重要な仕事であり、唐代の符籙派の道士は様々な斎醮法事を行った。その儀式には厳格な決まりがあり、多くに人々の前で、音楽舞踊とお香、灯明などが用いられながら宗教的な儀礼が行われた。また、法籙・経戒伝授の儀礼も厳格に定められるようになり、一般の人が道士になるためには試験に合格する必要があった。職業道士は徴税を免除されるが、そのためには以下の手順を経る必要があった。 試経 - 国家が行う試験に合格すること。 恩度 - 皇帝自らの許可を受けること。 進納 - 国家にお金を払い、出家証明書(度牒)を買うこと。 この制度の推進によって道教と国家権力の関係は更に密接なものになり、不正の温床になることもあった。
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