笠石洞暗渠
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 07:35 UTC 版)
笠石洞暗渠水路 竪穴 国登録有形文化財。4号トンネルと5号トンネルの間、谷をまたぐ形で高さ約10メートルの堤を築いて線路を引いた地点で、水抜きのために線路の床下を通したレンガ造りの暗渠である。この谷は暗渠建設中の1899年(明治32年)7月の豪雨による山崩れで一度埋まったため、暗渠に水を流す取水口として上部に4~5メートルの竪穴を延ばし、この竪穴はさらに土砂が堆積するたびにコンクリートで延長された。 この一帯の築堤は、その後、鉄道運行中の1957年(昭和32年)8月に集中豪雨で流出し、路床を失った線路が数十メートルにわたって宙に浮く災害に見舞われ、中央線定光寺-古虎渓駅間は約半年にわたり不通となった。復旧工事に伴い、笠石洞暗渠に加えて新たに大型の暗渠を築いて排水をよくし、高さ10メートル・長さ30メートルにわたって大規模な砂防擁壁が建設された。
※この「笠石洞暗渠」の解説は、「愛岐トンネル群」の解説の一部です。
「笠石洞暗渠」を含む「愛岐トンネル群」の記事については、「愛岐トンネル群」の概要を参照ください。
- 笠石洞暗渠のページへのリンク