竹林の防災機能
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/03 05:11 UTC 版)
よく管理された竹林は防災機能を持つ場合がある。 竹は旺盛な繁殖力を持つため、筍から2 - 3か月で成竹になってしまい、あっという間にその土地を覆い尽くす。「竹は切ることが植えること」ともいわれる由縁である。竹の地下茎は浅く、地表付近を横に這うように広がり、地下茎には「ヒゲ根」がびっしりと生えており、この「ヒゲ根」が地面をしっかりと保持するため、よく管理された竹林は優れた防災効果を上げてきた。古来、竹林を背にした家が多いのも日本人が経験的にそのことを知っていたからに他ならない。 上記の防災機能は主として地震(に伴う地すべりなどの二次災害)に対してで、地表をしっかりと覆う根茎が地面を押さえることによる。他方で集中豪雨など際しては、むしろ地滑りを引き起こしやすくする面があるる。竹は根が土中に30センチメートル程度でとどまり深く入り込まないため、大雨が降ると雨水が地表近くを流れ、竹林のある斜面全体が滑り落ちるような崩れ方をする例がある。
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