立山黒部貫光8000形無軌条電車とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 固有名詞の種類 > 製品 > 乗り物 > 列車 > 日本の電車 > 立山黒部貫光8000形無軌条電車の意味・解説 

立山黒部貫光8000形無軌条電車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/04/26 02:38 UTC 版)

立山黒部貫光8000形無軌条電車
8000形無軌条電車
基本情報
製造所 大阪車輌工業(車体)
三菱自動車工業[1](足回り)
運用開始 1996年4月23日
引退 2024年11月30日
主要諸元
編成 1両
電気方式 直流600V
車両定員 73(座席36+立席36+乗務員1)
車両重量 12,200kg
全長 11,080 mm
全幅 2,545 mm
全高 3,345 mm
主電動機 かご形三相誘導電動機
主電動機出力 120kW(端子電圧440V)
制御装置 VVVFインバータ制御GTOサイリスタ素子
備考 ホイールベース:5,800mm
最小回転半径:10,400mm
タイヤサイズ:12R22.5-14
テンプレートを表示

立山黒部貫光8000形無軌条電車(たてやまくろべかんこう8000がたむきじょうでんしゃ)は、立山黒部貫光トロリーバス鉄道車両である。

概要

立山黒部アルペンルート立山トンネルは、1971年の開通以来、ディーゼルバスにより運行が行われていたが、ほぼ全区間がトンネルという条件のため排出ガスの滞留や騒音対策の課題が生じた。それらを解消するべく、1996年にトンネル内のバスをディーゼルエンジン駆動からトロリーバスに変更することになり、製作されたのが本形式である。

関西電力300形と同様、車体は大阪車輌工業、足回りは三菱自動車工業[1]により製造されている。主要電機品は東芝が担当し、GTO素子によるVVVFインバータ装置を採用している。その他の仕様も関西電力300形とほぼ同様であるが、正面屋根上の標識灯が省略されるなど、細部に違いが見られる。

車体は前中扉配置で、側面窓は逆T字形の半固定窓が採用された。前扉は折戸、中扉は外吊式の両開き引戸が採用されている。後部右側には非常口が設置されている。車内は前向きシートで、客用扉側(進行方向左側)は1人がけ座席がドア間に5脚・中扉以降に4脚配置され、非常口側(進行方向右側)には2人がけ座席が11脚配置されている。最後部座席は5人がけとされた。冷房装置は設置されておらず、天井にクロスファンが合計4基設置されている

正面の前照灯間には手動巻取り式の方向幕が設置されたが、側面の行先表示は差し込み式(サボ)となっている。

1996年に8台が製造され、室堂駅 - 大観峰駅間で運行していたが、2024年(令和6年)11月30日限りで運行を終了した[2][3]

廃止後の2025年6月に、立山トンネル電気バス開業記念イベントとして室堂ターミナル駐車場で電気バス車両と並べて1台が展示される予定で、立山黒部アルペンルートウェブサイトの告知では「室堂でトロリーバスが見られる最後のチャンス」としている[4]

参考文献

脚注

関連項目





固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「立山黒部貫光8000形無軌条電車」の関連用語

立山黒部貫光8000形無軌条電車のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



立山黒部貫光8000形無軌条電車のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの立山黒部貫光8000形無軌条電車 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS