空隙率と透水性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/10 05:34 UTC 版)
ある条件のもとでは空隙率は透水係数と比例する。砂質帯水層では、空隙率が高い方が概して広い流路を持ち、透水係数も大きくなる。ただしこの比例関係は多くの要因に左右される。そもそも、透水係数と比例するのは厳密には空隙率ではなくポアスロート(空隙の狭隘部)半径である。ポアスロート半径は空隙体積と比例する傾向があり、その場合に限り透水係数と空隙率の比例関係が成り立つ。しかし、粒径が小さい、もしくは粒径の分級が良くないとこの比例関係は破れてしまう。例えば、粘土は概してポアスロート半径が小さく、透水性が低いにもかかわらず、空隙率は非常に高い(粘土鉱物の構造的特徴による)。つまり、粘土はかさ体積に比して多量の水を保持することができる一方、速やかに水を排出することはできない。
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