科学機器搭載区画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 03:53 UTC 版)
機械船内部は中心から六つに当分割されており、その中の第1区画が科学機器搭載区画 (Scientific Instrument Module, SIM) に割り当てられていた。SIMは月面電磁サウンダー、赤外放射計、紫外線分光器という3つの主要な実験装置から成り立っており、また地図作成用カメラ、パノラマカメラ、レーザー高度計なども搭載されていた。 月面電磁サウンダーは月の表面に向けて電磁波のパルスを放射し、地下1.3キロメートル までの月の内部構造に関する地質学的データを得るものであった。 赤外放射計は、月の表面の温度分布図を作成し、岩場・地殻の構造差・火山活動の痕跡などの特徴を明らかにする目的で設計された。 遠紫外線分光器は、月の組成や密度および月の大気のデータを取得するために使用された。また、この分光器は、太陽から放射され月面で反射した遠紫外線も検出するように設計された。 レーザー高度計は宇宙船の高度を誤差2メートル以内で測定し、そのデータをパノラマカメラと地図作成用カメラに送信するように設計された。
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