神経細胞膜
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/18 06:51 UTC 版)
脳はコリンの使用に関してアセチルコリン合成への利用を優先するため、ホスファチジルコリンの合成に使用できるコリンの量は制限される。コリンの利用可能量の低下やアセチルコリンの需要の増加が起こると、コリンを含有するリン脂質(スフィンゴミエリンやホスファチジルコリン)が神経膜から異化されうる。このとき、シチコリンを補給することでアセチルコリンの合成に利用できるコリンの量が増加し、枯渇した神経細胞膜のリン脂質貯蔵量の元に戻すことが出来る。 シチコリンはホスホリパーゼの刺激を減少させることにより虚血後に生成されるヒドロキシルラジカルの濃度を低下させ、リン脂質がカルジオリピンがホスホリパーゼA2によって異化されるのを防ぐ。 また、ミトコンドリア内膜のカルジオリピン濃度を回復させる働きもある。
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