研究・功績
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/21 04:36 UTC 版)
新しい結合をもつ金属錯体の合成ーケイ素架橋配位子がつくる平面多核金属錯体 ケイ素の強力なσドナー性とσ軌道へのπ逆供与が創り出す配位構造により、パラジウム及び白金が平面状に集合した多核錯体(ケイ素架橋配位子による異種四核平面錯体)を合成した。この配位構造によりケイ素と金属間、金属と金属間の結合が安定化されることでケイ素が金属間を幾重にも架橋した構造を有する錯体の合成に成功した。このようなケイ素配位子の特徴・特製に着目し、様々な架橋構造を有する金属錯体の合成に応用が期待される。 超分子構造を含む錯体の合成と応用展開 超分子の中でも特にロタキサン構造に着目し、熱刺激や光刺激によって結晶の配向変化(結晶の相転移)が生じることで、それが偏光色の変化として観測できることを見出した。 金属配位部位を導入したロタキサンを合成し、金属配位を駆動力とした分子のシャトリングを達成している。 遷移金属触媒を用いたポリマー合成 遷移金属触媒を用いた新規な骨格をもつポリマーの合成を行っている。σ共役したケイ素-ケイ素結合をもつポリマーの合成や、ジアゼンパラジウム錯体を触媒とするメチレンシクロヘキサン類の重合反応など、ポリマー鎖中にシクロヘキサン骨格をもつポリマーの合成を達成した。
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