監査要点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/03 00:05 UTC 版)
監査要点とは、財務諸表の基礎となる取引について立証すべき目標である。実施基準においては実在性、網羅性、権利(と義務)の帰属、評価の妥当性、期間配分の適切性、表示の妥当性などが例示されている。たとえばある会社の財務諸表上に1個あたり1億円の製品が存在しているとする。この場合にどういった立証をするかというと 1億円の製品が実際に存在するのか? → 実在性 ほかの1億円の製品が簿外で存在しないか? → 網羅性 1億円の製品の所有者はこの会社であるのか? → 権利の帰属 1億円の製品に本当に1億円の価値があるのか? → 評価の妥当性 1億円の製品は当期に製造された物か → 期間配分の適切性 製品の表示は妥当であるか? → 表示の妥当性 について立証するものである。 なお、監査要点は監査を受ける会社の業種、組織、情報システムなどによって監査人自ら判断して設定するのが基本である。
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