皮膚とビオチン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/13 08:53 UTC 版)
アトピー性皮膚炎の患者の中にビオチニダーゼの活性が低い人が3-4%含まれており、ビオチン濃度も健常者より著しく低いことがあり、1日5mgのビオチンの投与で湿疹が消えることがある。ビオチンが欠乏した4人(5mg)の症例報告は存在するが、ビオチンが正常な人ではデータは乏しい。 爪の脆さの治療では数人規模の研究が複数ある。爪の脆さの改善に対しては、ランダム化比較試験による検証が必要となる。2018年のシステマティックレビューでは、多くは先天性の欠乏症だが毛髪の状態(主に脱毛症)がビオチンによって改善されているという小さな研究がいくつもあり、ランダム化比較試験による検証が必要となる。例えばバルプロ酸使用者と健康な人で、ビオチン血中濃度とビオチニダーゼの活性は正常な範囲で違いもなかったが、バルプロ酸使用者で脱毛症が見られた人々に1日10mgのビオチンを服用させたところ3か月以内に脱毛症はなくなった。
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