的場に関わる語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/13 05:19 UTC 版)
的場 弓矢の練習する場所を的場といった。その他にも弓場・射場・矢場・楊弓場などの同義語がある。弓矢の技術を高める場所は的場・弓場・射場といい、的屋(まとや)が営む、懸け物の遊技の場所を関西方面では楊弓場といい、関東方面では矢場という傾向にある。射場については鉄砲の練習場の意味もある。 「武芸のための的場」や「的屋が営む的場」から生まれた語として以下のようなものがある。 射止める - 手に入れることの喩え。「金的を射とめる」とは望んだものが手に入ったことの喩え。 金的 - 手に入れたいものの喩え。「金的を射とめる」とは望んだものが手に入ったことの喩え。 射幸心 - 偶然によりもたらされる幸運や金品に高揚する心。賭けごとの期待値を上下させることにより、賭博に参加する人々の変化する心情。 祝的(しゅうてき) - 厄や鬼が祓われたことの喩え。神事としての的矢において金的や銀的から矢を抜く儀礼。 図星 - 物事の隠された意味や意図を指摘したり見抜くこと。 的中 - 物事の予想が当ること。思ったとおりに事が進んだこと。 的 - 注視、注目される人や物事。「羨望の的」や「攻撃の的になる」など。 的外れ/的を射る - 物事の真意や要点を把握することが出来ないこと。話が伝わらないこと。反対語として「的を射る」がある。「当を得る」と混同されることが多いが、こちらは射幸心は同じでも「富くじ」から生まれた語である。 正鵠を射る/得る ⇔正鵠を失する - 要点を押さえている。⇔ 〜を外れている。 目星をつける - 物事の大略な本質を見極めること。
※この「的場に関わる語」の解説は、「弓矢」の解説の一部です。
「的場に関わる語」を含む「弓矢」の記事については、「弓矢」の概要を参照ください。
- 的場に関わる語のページへのリンク