百詩篇第10巻67番
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「ミシェル・ノストラダムス師の予言集」の記事における「百詩篇第10巻67番」の解説
Le tremblement si fort au mois de Mai, Saturne, Caper, Jupiter, Mercure au bœuf: Venus aussi Cancer, Mars, en Nonnay, Tombera gresle lors plus grosse qu'un œuf.五月に非常に強い地震。 土星、磨羯宮、木星、水星、金牛宮に、 金星も同じく、巨蟹宮、火星、ノネーでは、 その時に卵より大きな雹が降るだろう。 ブランダムールによれば、2行目から3行目は、土星が磨羯宮に入り、木星、水星、金星が金牛宮に入り、火星が巨蟹宮に入る星位を表しているのだという。そして彼は、この星位に当てはまる1549年5月4日にモンテリマール一帯を襲った大地震が、この詩のモデルになっていると推測した。ジャン・ペラの手になる当時の年代記には、同じ年の6月15日には、同じ地方でヘイゼルナッツやクルミより大きい雹が降ったと記録されていることも傍証とされる(ノネーは近隣の都市アノネーの語頭音消失)。 ラメジャラーはこれに加えて、コンラドゥス・リュコステネスの『驚異論』(1557年)に書かれている1538年のバーゼル地震の記録も併記している。そこには、チューリヒなどで卵よりも大きい雹が降ったと書かれているからである。
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