痛みの原因による分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/05 04:21 UTC 版)
「疼痛の原因に応じた治療」の記事における「痛みの原因による分類」の解説
痛みは、その発症機序から「侵害受容性疼痛」「神経障害性疼痛」「心因性疼痛」に大別される。 侵害受容性疼痛 痛覚受容器が刺激されて生じる痛み。生体に外部から炎症や刺激が末梢神経に加わって生じる痛み。 侵害受容性疼痛は生体の異変を知らせる警告信号の役割も果たしており、生体保護にとって必要な機能でもある。 変形性関節症、五十肩、腱鞘炎など。 神経障害性疼痛 神経系の異常による痛み。末梢神経の障害によるものと中枢神経の障害によるものがある。末梢神経の障害による痛み 帯状疱疹が治った後の長びく痛みや、糖尿病の合併症に伴う痛みやしびれ、坐骨神経痛など。 中枢神経の障害による痛み 脳卒中後の疼痛、脊髄損傷後の痛みなど。 混合性疼痛 侵害受容性疼痛と神経障害性疼痛の両方の要素を併せ持つ痛み。腰部脊柱管狭窄症、腰椎椎間板ヘルニア、慢性腰痛 (非特異的腰痛) など。 心因性疼痛 原因となる身体的異常がない痛み。
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