留守師団から師管区部隊へ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/09/08 22:13 UTC 版)
「師管区部隊」の記事における「留守師団から師管区部隊へ」の解説
1945年(昭和20年)2月9日に従来の師団司令部令を師管区司令部令に改めたことをうけ、2月28日に軍令陸甲第34号によって、師管区部隊の臨時動員が命じられた。動員完結は3月下旬から4月上旬を予定されており、4月1日に師管区司令官が一斉に任命された。 師管区以前には、訓練、動員、地域防衛等の諸任務はその地域(師管)に常駐する師団が行い、戦争などで師団が離れたときには留守師団が別に臨時編成されて業務を引き継ぐ、という制度であった。日中戦争がはじまった1937年頃から、ほとんどの師管に留守師団が置かれていた。本土決戦が間近に迫る情勢になると、留守師団も防衛戦闘の準備に忙殺された。師管区部隊は、実質的には留守師団の名を変えただけであったが、「留守」という仮の位置づけを改め、防衛の責任を本来の任務としてまっとうさせようという狙いがあったようである。司令部については留守師団司令部の改称ですませたが、補充隊は、留守師団のものをいったん復帰(解散)し、師管区のものを新設するという形式をとった。
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